病院やクリニックとは少し違うデイサービスの現場では、看護師の配置人数やどんな働き方があるのか知りたい人が多いのではないでしょうか。そんな方にまず知ってもらいたいことは、デイサービスにおける看護師の配置基準とその役割です。
利用者10名までの小規模デイサービスでの看護師の配置基準は、1名以上です。しかしこれは看護師ではなく介護職員でも構いません。小規模デイサービスの場合は看護師がリハビリスタッフとして働くこともあります。リハビリスタッフとして働く場合は、利用者が日常生活において機能が低下しないように、個々に合わせてリハビリ訓練を行います。具体的には筋トレや歩行訓練などです。集団で行う体操などをプログラムに取り入れている施設もあります。11名以上のデイサービスでは看護師または准看護師が専従しなければなりません。
デイサービスの人員基準は、事業所によって多少異なるケースもあります。地域や事業所の取り組みなどによって提供するサービスが違うことで人員配置の人数も多少異なるため、事前に働きたい地域管轄の指定機関窓口に確認しましょう。配置基準を知っておくことによって、自分が働きたいデイサービスの規模や仕事内容を選ぶことができます。
デイサービスで働く看護師の主な役割は、利用者の健康管理や服薬管理などです。糖尿病の利用者にはインスリン注射の指導もします。また食事や入浴の介助、レクリエーションのサポートも役割の一つです。もちろん利用者の体調が突然急変した場合はその対応も行います。
このように、デイサービスの看護師は高度な医療行為を行うことはほとんどありませんが、業務内容の幅が広く臨機応変な対応が求められます。